心臓は1分間に60〜80回、規則正しいリズムで収縮を繰り返して全身に血液を送るポンプの役割を果たしています。
運動をしたり、驚いたりした時には脈拍が速くなりますが、そうした理由もないのに脈が速くなったり、遅くなったり、不規則になったりするリズムの異常を不整脈といいます。
1分間に心拍数が50回未満になる「徐脈性(じょみゃくせい)不整脈」、100回以上になる「頻脈性(ひんみゃくせい)不整脈」、リズムが不規則になる「期外収縮(きがいしゅうしゅく)」や「心房細動(しんぼうさいどう)」などがあります。
また、不整脈には治療の必要がないものと、精密検査や治療が必要なものがあります。
たとえば運動や精神的興奮、発熱により脈が速くなりますが、これはだれにでも起こる生理的な頻脈といえます。
また、脈がとんだり、止まったように感じる場合は期外収縮の可能性があります。
期外収縮は健康な人でも24時間心電図を記録すると、多くの人に発生しています。
ほとんどの場合心配がないもので、自覚症状がなければ特に治療の必要はありません。
一方、明らかな誘因がないのに、突然脈拍が1分間に100回以上になる、または50回未満になるといった場合は病的な不整脈の可能性があります。
動悸(どうき)や息切れのほかに、胸の痛みやめまい、失神といった症状が出ることがあれば、早めに専門医を受診して心電図で確認するようにしましょう。
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