心雑音について
ドドッ・ドドッという私達の心臓の音(心音)は心臓の弁が閉じる時に生まれる音です。
これ以外のザー・シュッなど余分な音が心雑音です。注意する点は音の大きさとタイミングです。
音が比較的小さな心雑音は、身体活動の活発な子供、胸壁の薄い体型、貧血や甲状腺亢進症など心臓以外の原因で認められることがあります。
音が比較的大きく心臓病に特徴的な心雑音がある場合は心エコーで調べます。
検診で偶然見つかる心雑音の中には、弁を引っ張って支えているヒモ状の組織が急に切れて弁の逆流が生じている場合(腱索断裂による僧房弁逸脱症)や、動脈硬化により心臓の出口の弁が変性し動きづらくなっている場合(大動脈弁狭窄)なども含まれるので一応注意が必要です。