降圧薬の服用を医師がすすめる訳
脳卒中の発生率は、血圧が130台の人に比べて、160台で2倍、180台では4倍に上昇します。
その理由は、高血圧により動脈の内腔が増殖すると、脳の血流が低下し脳細胞が壊死するからです。
また脳卒中と同様に腎不全や心不全の発生にも高血圧は深く関係しています。
全身の血管に関係するこれらの病気は一般に循環器疾患としてまとめられています。
元気に長生きするためには、循環器疾患を予防することが大切なのです。
降圧薬の進歩は目覚ましく、ほとんどの患者さんに対して体質にあった降圧薬を処方することができるようになりました。
生活習慣に気を付けてもよくならない高血圧は早めに降圧薬で治療を開始することが健康長寿の秘訣だと思っています。